tamutenの日記

塾講師はやめました。今はプログラマーやってます。

塾講師の目線から見た理想のアパレル販売員の特徴6つ

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あるアパレル店に赴いて接客を受けた。

売ることだけを考えている販売員はロクなのがいない、と感じている。

 

確かにお店の売り上げ目標があるのだろう。

「○○さん~円!」みたいな紙を店の裏に張って、

店員同士で売り上げを競うような雰囲気を作り上げている。

 

だから、売り上げしか考えない販売員が量産される。

 

だから、

 

塾講師の俺が客目線から見た理想の販売員の特徴6つ

  1. 店の商品が好き
  2. 挨拶をする
  3. 客のニーズを把握する
  4. 人をオシャレにするための知識を持つ
  5. 異性のファッションにも精通するべき
  6. 客のペースに合わせる

 

試着した服を着ているときに、ただ、

「すごく、お似合いです!」

というだけでは客に響かない。

そんなんで売れると逆に思っているのだろうか?

 

お金のあまりなさそうな客に、

「2着買うと二枚目が半額になりますよ!」

なんて言ってもウザいだけだ。

 

アパレル販売員は店の商品が好きであることが前提である。

塾講師は生徒に教える科目が好きでないといけない。

当たり前だろう。

そうでないと楽しく教えられないからだ。楽しくなければ生徒もついてこない。

 

販売員だって、好きでもない商品を他人に勧められるのだろうか。いや、できない。

勧めたら失礼とまで言えるだろう。

 

好きな洋服をお客さんが手に取って眺めていれば、

自然と「そのシャツ良いですよね~」と話しかけられるものだろう。

 

挨拶

その前に大事なことがある。挨拶だ。

生徒は、笑顔で挨拶をしない教師に親しみを持ちにくい。

塾に長く通う生徒なら友達がいるかもしれないが、しばらくは一人なのだ。

頼れる味方は教師しかいないのだ。

 

販売員も、

「いらっしゃいませ。」

とお客さん一人ひとりに声をかけ、

自分という店員の存在を認識してもらう、ということは重要だ。

そのほうが、お客さんがなにかの商品に興味を示した時に話しかけやすくなるだろう。

 

客は警戒しているのだ。「この店員から何か押し売りされないだろうか?」と。

 

「この客からどれだけお金を取れるか?」しか考えていない店員が多すぎるせいで、

多くの人間がアパレル店の接客を怖がってしまっているように感じる。

 

自分の利益しか考えない営業は売れない。お客さんに嫌われる。

 

僕も、渋谷で居酒屋のキャッチをやっていた時にそれをまさに経験した。

「売り上げを上げたい。給料がほしい。」

としか思ってないから、

お客さんの話も聞かず、商品や割引の話をしてしまう。

「買ってください。お願いします。」と頭を下げてしまう。

それは、客から見れば、「ちょっと違う…」ということになってしまう。

それに傍から見て、ダサい。

 

給料がほしいという気持ちは大切だが、

お客様に対してその気持ちが全面に出てはうまくいかない。

キャッチの時も、お客様がキャッチに何を求めているのか、

それを考えるようになってから、うまく呼び込めるようになった。

 

アパレル販売員はコンサルタント

塾講師が生徒にどういうモチベーションで勉強してもらうかは、それぞれ異なる。

憧れの志望校に受かりたいから勉強する。

成績が良くなくて、みんなにバカにされている。成績が良くなってみんなを見返したいから勉強する。

生徒にもいろいろな思いがある。

それを聞き出してうまく勉強させるのが講師の仕事だ。

 

 

そして、僕から言わせれば、アパレル販売員は、

お客さんのコーディネートやワードローブ、

そしてその背景にあるライフスタイルのコンサルティング職なのである。

 

もちろん、買い物に来たお客さんが考えていることはそれぞれ異なる。

服が着られなくなったから買いに来たのかもしれないし、

明日デートがあるからオシャレな服を買って気合を入れたいのかもしれないし、

ただ洋服が好きでオシャレを極めたくて買い物をしているのかもしれない。

 

そういった想いのあるお客様に対して、それらを熟知したプロ・専門家である「アパレル販売員」が的確なアドバイスを行うわけ。そのためにいるのだ。

 

だから、お客さんが何を求めて買い物をしに来たのか、今のワードローブに何を追加したいのか。そんなことをお客さんに

「今日はどんな服を探しにいらっしゃったんですか?」

とか

「そのシャツと今お召しになられているデニム、合いそうですね!」

とか話しかけながら、ヒアリングし、

お客さんのニーズを把握する

必要がある。

 

そのため、アパレル販売員は、

人をオシャレにするための知識は不可欠

である。

異性のお客さんの接客をするのなら、

異性のファッションにも精通していなければならない。

勉強することなど山ほどあるはずだ。

 

塾講師だって、生徒が今どんな勉強をしているのか、してないのか把握する必要がある。

そして、その生徒一人ひとりに合った指導法を実践し、勉強の仕方を教えるのが講師の仕事だ。

毎日勉強の連続だ。

 

また、

客のペースに合わせなければならない。

さっさと選んですぐに帰りたい客もいれば、じっくり試着して吟味してから購入したい。という客もいるだろう。それを見極めるためのコミュニケーションは不可欠である。

 

生徒の頭がパンクするほど、教えてはならない。要点を絞って教える。

そして、生徒の理解度にそって進める。それが、個別指導だ。

 

 

僕としてはこんな販売員が増えてほしいと願っている。

shibuyajournal.tokyo

だが・・・

 

しかし、今のアパレル販売員はどうだろうか?

そういった「専門職として知らなければいけないこと」は教育されず野放しで、

自分たちの都合である「売上向上」などに向けた

「セールストークの強化」

「どうやったら販売目標を達成できるか」

などばかりを教育しているのだ。

顧客目線から外れていて、自分たちの都合しか考えていない。

そんな事業に未来はないだろう。