【コミュニケーション能力を上げるには?】抽象と具体について説明する
抽象と具体について話そうと思う。
辞書で意味を調べてみた。
ちゅうしょう 【抽象】 《名・ス他》多くの物や事柄や具体的な概念から、それらの範囲の全部に共通な属性を抜き出し、これを一般的な概念としてとらえること。 「事物の差異や共通点を―する能力」
ぐたい 【具体】 (そのものが単に考えられるというだけでなく)形・姿を備えること。具象。
抽象と具体を使いこなせば、物事を説明するときにわかりやすくすることができる。
例えば、論説文では、
筆者の主張(抽象的)→具体例→反論をつぶしておく→結論(抽象的)
という形に落ち着いている。
言語化=抽象化
言語化とは物事を抽象化するということなのだ。
具体だけでは説明するのに苦労する、または説明できない。
『犬』という言葉があるからこそ我々は犬を認識できる。
『犬』という言葉がなければ、どう説明するのか。
「耳は二つあり、四足歩行をする哺乳類です。鳴き声はワン!です。」
などと説明するのだろうか。
塾や家庭教師で生徒に教えるとき、次のことにいつも気を付けている。
それは、生徒がわかるような例示をするといういことだ。
『ブランド』の意味がわからない子には、以下のような説明をした。
中学三年生ということもあり、ルイヴィトンやプラダみたいなブランド物は知らなかったようなので、
「じゃあ、東大生ってなんとなく、『頭良い』って感じしない?」
「そうっすね」
「それが『ブランド』だよ」
と説明した。
『皆が、それが良いものだと思い込んでいることによって、価値が発生するもの』
ということを説明するのに今のような例示をした。
『消費者の主体性が失われていること』について説明するとき、
「じゃあよく買うのものは?」
「飲み物ですね」
「じゃあお茶にしよう。あるじゃん、綾鷹とかおーいお茶とか十六茶って」
「はい」
「で、十六茶のガッキーが出てるCMあるじゃん。あれ見て、『ガッキーかわいい。十六茶買おう。』ってなるかもでしょ。」
と、『企業による情報操作によって、我々の購買行動が左右されていること』について説明した。
どちらの例示も、生徒にとってわかりやすく、がポイントだ。
この場合、単語または節が「抽象」で、説明に使った例示が「具体」なのである。
そして、この生徒に例示を使って説明した。ということも、
このブログの読者に対して、抽象と具体を説明するための例示なのである。
学生は暇ならブログ書け
抽象と具体の使い分けは、
ビジネスマンにとっては必須の能力であるし、
学生にとっても、あれば、国語という科目が余裕で点数が取れるようになる。
読書をよくする人は本の内容を理解するうえで自然と、抽象と具体の使い分け、見分けることができるようになっている。
「国語の成績を上げるには、読書をしろ。」と先生がよく言うのはそういうことなのだ。
よく、社会人になると国語が簡単になるって言う人がいるが(俺も就活を通してそうなっていた)
就活や社内で、結論から話し、具体例を織り交ぜて相手にわかるように伝える訓練を自然と積むことになるからだ。
コミュニケーション能力とはそういうものなのだ。
就活生でこの記事を見てくれている人がいたらこれを意識してみてほしい。
ずっと就活が楽になるはずだ。
ブログを書くのだって、頭の中で考えていること(具体)を言語化する、
つまり、抽象化するということなのだ。学生はブログを書くことをお勧めしたい。